「えっ?俺のこと知って……?」
「リンさんね、お兄ちゃんと同じ南武高校だよ」
「ちょっ…麻衣ちゃん!」
「…まじ?」
や、やばい…
ここにいたらバレそうだ…
てか…斎藤和弥がこの子の兄貴!?
「じゃ…じゃあ私は帰るんでっ!麻衣ちゃんっ気をつけてね!」
そう言って、逃げるようにその場をあとにした。
私は軽いパニック状態だった。
「…ったく、あの斎藤和弥の妹だったのかよ〜」
公園からある程度離れて、私は足を止めた。
「はぁ……」
ただでさえ関わりたくない奴no.1なのに……
でもこの姿を見られても、学校ではバレない……よな。
家に帰り着いた私は、シャワーを浴びてからベットに横になった。

