私を見ても顔色一つ変えずに和弥は図書室へと入ってきた。
相変わらず余裕たっぷりなこと――
「やっべー…やっぱカッコイイよな…」
「………」
憧れの眼差しで和弥を見つめる生嶋にとりあえず苦笑いをしてみた。
つーかなんで和弥が図書室に来るわけ?
私が勉強教えるのを冷やかしに来たとか―――?
頭の中にいろんな疑問が浮かんでいると、何故か和弥は私達と同じ机の席に座った。
図書室には三人ずつ向かい合って使う机がいくつかある。
つまり和弥は私達に向かい合うように座ったのだ―――
ますます意味不明だぞ和弥。
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