gangな恋

「へぇ…そうなんだ…」




素っ気なく返事をしたと思ったら、和弥はそのまま立ち上がって校舎へと戻っていった。




「なんか変なの…」


和弥が歩いて行った方を見ながらポツリと呟いた私に、夏帆はなんだか満足げに笑っていた。


しばらくして昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴り、私と夏帆も教室へと急いだ。




はぁ…


放課後になってほしくないなぁ……




そう思う日に限って、放課後になるのが早いんだよね。




「じゃっ、あたし帰るから。頑張ってねー、凜」


「薄情者〜」




膨れっ面で夏帆を見送った私が向かう先は図書室―――