「行っても無駄な気が……」 約束してるわけでもないんだし。 「…そうだけど……来ないっても限んないじゃん」 「まぁ……」 その通りだけどさ。 「よしっ!じゃあ昼休み、裏庭ね」 まだ行くって言ってないのに、夏帆の中ではもう決定事項みたい。 まぁいっか。 行くだけ行けば。 それからつまらない授業を受けて、昼休み――― 「本当に来るんかな…」 私は夏帆と裏庭で昼ご飯を食べた。 もう食べ終わったし…… やっぱり約束もしてないんだから来るわけが――― 「よっ!」 ―――あった。