でもすぐに聞こえなくなる。 ――気のせい? そう思ってるとまた声が聞こえた。 今度は間違いなくはっきりと――― 「…いやっ………辞めてくださいっ」 明らかに嫌がる女の声――― 私はゆっくりと声の方へ歩いていく。 目の前に現れたのは男3人に押さえ付けられた女の子。 3人がかりで男がだせぇことを…… 心の中でため息をついて、私は声をかけた。 「ねぇ。その子嫌がってんなら離してやれば?」