次の日――― 私は借りたジャージを持って学校へ向かった。 借りっ放しは嫌だしね。 でも教室に着いて思ったこと――― どうやって返そう…… 私から会いに行くわけにもいかねぇし…… つーか和弥と会ってるのがバレたら確実に面倒なことになる。 「…携帯くらい聞いときゃよかった……」 連絡先もお互い知らないとこんなにも困るんだな…… 「へぇ〜。誰の連絡先が知りたいのかなぁ〜?」 突然の背後からの声に、ビクッと反応してしまった―――