「和弥…」 名前を呼んでも起きる気配はない。 私はベッドを下りて和弥の隣に座った。 「おーい、和弥。…かーずーやっ!」 「………んー」 体を揺さ振ると、今度は反応があった。 「ん……ん?…凜?」 「…朝。」 まだはっきり目が覚めないのか、和弥は虚ろな目で私を見る。 なんか……ガキっぽい―― 目をこすりながら和弥は時間を確認する。 「今…9時か」 「今日が日曜日でよかったよ。…つーかごめん。和弥のベッド使って」 「…や、いいよ。女をカーペットに寝かせるわけいかねーだろ」 「………」