「きれー…」 こんなに綺麗な夜景が見れる場所があるなんて…… そう思えるくらい綺麗だった。 「コーヒー飲めば?」 「へ?」 「せっかく買ったのに冷めちまうだろ?」 「…うん」 和弥に言われてポケットから取り出したコーヒーの缶は、ほんの少し温かかった。 「和弥、こんな場所よく知ってたな」 「…ん。…この場所は俺のお気に入りなんだよ」