この男子学生は佐原憲一。弘樹とは高校も一緒の同級生である。

(弘樹)「ありがとう。食堂でご飯買ってくるよ。憲一は何がいい?」

(憲一)「じゃ俺カツ丼で。」

サッ。

そう言って憲一はカツ丼の料金の500円玉を差し出した。

(弘樹)「了解!」

そして弘樹は憲一からカツ丼の料金を受け取り、ご飯を買いにいった。

弘樹は日替わり定食を買い、さらに憲一のカツ丼も買って席につく。

(憲一)「ありがとな!」

(弘樹)「全然いいよ。」

そして2人は昼食を食べ始めた。

(弘樹)「憲一、ちょっと聞いてよ。」

(憲一)「どしたんだ?」

(弘樹)「2限で講義中なのにまだ喋る学生がいるんだよ。」

(憲一)「はは、お前この時間はホントそればっかだな。」

(弘樹)「だって講義中に喋るのっておかしくないか?」

(憲一)「確かにな。まぁ俺もたまに喋る時あるけど。」

(弘樹)「それ絶対ダメだろ。講義の邪魔をしてるってことだよ?」

(憲一)「まぁまぁ、お前が真面目なんは知ってるけど気にしすぎじゃね?」

(弘樹)「でも許されない悪には変わりないよ。」

(憲一)「悪か………まぁこの話はやめようや。一応先生に注意されて黙ったんだろ?」