多賀谷弘樹は地下へと果てしなく続く階段を降りていく。

次第に日の光は入ってこなくなり、辺りは闇に包まれていく………

(弘樹)「もう前が見えないな………ケータイで照らそ。」

パカッ!!

弘樹は携帯電話を開いて、その僅かな光を頼りに階段を降りていった。

闇の中をどれくらい歩いただろうか?しばらく降りていくと右に曲がる所に着いた。

(弘樹)「この先に何が………」

そして弘樹が階段を降りきって右に曲がるとまた階段が続いていた。

(弘樹)「また階段………」

そして弘樹は階段をまた降りていった。

すると降りていった先に重苦しい扉があるのが見えた。

(弘樹)「ここか………上にはクリティカの看板、間違いない………」

その瞬間未曾有の恐怖が弘樹に襲いかかった。

(弘樹)「…………」

言葉にもならない恐怖。このクリティカというバー、普通のバーではないことは明白だった。

(弘樹)「………(怖い………でもあの先に通り魔が………)」

ガシッ!!

弘樹は扉に手をかけたが、そのかけた手が思うように動かない。

(弘樹)「………絶対あいつを、捕まえるんだ!!」

ギィィィィィィィッ!!

弘樹は持ち前の正義感で、重いクリティカの扉を開ける!