「とりあえず病院にでも
電話いれるか?」

ギルは携帯電話を開く。

「待ってください
私のせいなんです!」

女は気力を振り絞って言う。

ギルはパタンと携帯電話を閉じる。

「よし 話しを聞かせてもらおうじゃないか。」


「は、はい
実は私あなたのライセンスを盗んだ人達に頼まれて…
協力したんです。

報酬は弾むからって…。」

「それで信用したのか?」
(いや、俺が言えた事じゃないな。)

「ホントすみません。」

床に転がりながら女は
申し訳なさそうに謝る。

(………………………)

ギルは長考した結果。

病院に行く事を優先した。