コイアイ〜幸せ〜

そこには、一対のティーセット。

簡素な調度品にまぎれて置いてあるそれは、青磁に金の縁取りが綺麗なデザインだった。
横には、高級そうな茶葉や、小ビンまで置いてある。
この部屋にはそぐわない、そして、俺は、これを見たことがある。


「どうかしましたか?」


アイツの笑みが深くなった。


「・・・して、・・・あるんだ」


「なんでしょう、聞こえませんが、もう一度言って頂けませんか」


一瞬にして、身体の奥から熱くなる。


「どうして、それが、ここにあるんだ」


これでも怒鳴らない自分は、理性が働いているんだろうか。


「ああ、彼女は面白い人ですね。とても興味深いです。この数ヶ月で、彼女がいれてくれる紅茶は、とても上達しましたよ」


何をやってるんだ、つららさん!

こんな形で、あの続きを知りたくはなかった。


「俺が紅茶好きだと知って、彼女が自主的にやっていることです。仕事の能率が上がるそうですよ」


湧いてきたのは、黒い感情の塊。


あんたには、他にも、いろんな女がいるんじゃないのか。