コイアイ〜幸せ〜

「ちょっと、辞令みたみた?山下チーフって松本さん付きの秘書だって!道理でうちの男たちが落ち込んでいるはずだわ」


「チーフって、松本さんにべったりだよね。急な異動でびっくりしたけどなんか意外」


「あの二人、付き合ってんでしょ?」


「マジで?会議室にこもりっきりなんて、な〜んか意味深」


昼休みの社員食堂、噂好きの女の子達がうるさい。


「松本さんは私たちに凄い優しいけど、やっぱり男だったのよ。人気度が高い美人系にいっちゃうなんて」


「チーフだって!あんなにモテときながら、私、男には興味ありませんって態度しておいて、ちゃっかりそこかぁ、みたいな」


女の、そういう話は苦手だ。
せめて俺のいない女子トイレとかで話してくれ。メシが不味くなる。


「でも、松本さんってモデルのカナといたところをみた人がいるって」


「あっ、私はお嬢様系の子といたって・・・」


「じゃあ、チーフは遊ばれているってことなの?それって、なんか、ねぇ」


「ねぇ」


本格的にムカついてきた。
いつもなら、スルーだが。基本は女の子に優しく接している俺でも、ここは怒ってもいいだろう。
火に油かもしれないが、仕方がない。