コイアイ〜幸せ〜

「仕事仲間には、笑っていたいの。悔しいことも、怖かったことも私が感じたことだから。それは、みんなには関係の無いことでしょ」


私の言っていることは、冷たいことなのかも知れない。
でも、職場内でいちいち愚痴をこぼしているよりは、笑顔で働いていた方が絶対にいいと思うんだ。


「じゃあさ、つららは、彼氏になら、甘えられんのか?」



宗助は、まだ私の方を見ない。


私は少し思い悩む。


「…難しいかもしれない。結構それで別れていることが多いから」


「でもね、私なりに好きでいたし、甘えたりもするんだから。一緒にいると安心もするの、仕事のことはあまり言わないから、誤解だってあったかもしれない」


「もちろん、わかってくれる人だったら素敵だなって思うけど、私は、隣で一緒に笑ってくれるだけで嬉しいの…」


だから、あえて私は、仕事とは関係がない場所や出会いで彼氏を作ってきた。


それが、良いことか悪いことかはわからないんだけれど。







「つららはさ、俺と付き合うっていう選択肢は考えたことはない?」




きた。


宗助の優しさに、先伸ばしに考えないようにしていた、その言葉が。