コイアイ〜幸せ〜

付き合い始めて一年が経った頃、ようやく交際が認められた俺達は、幸せの絶頂にいた。


「マリカ、俺はまだ頼りないかもしれないけど、一生お前を守ってやるよ」


そんな熱い言葉も交わした気がする。





そして、それは幻に終わったのだ。







彼女の突然の帰国。


俺には、一通の手紙だけが残された。




 dear 晃一

私は、永遠の愛はあると信じてます。

出来ることなら、貴方と一緒になりたかった。

でも、一緒になれない事は知っていました。

私には、母国に婚約者がいます。

両親が許してくれたというのは、晃一についたウソでした。

貴方の悲しい顔を見たくなかった。

だから、私の事は忘れて、幸せになって。

  マリカ


家のポストに届けられた、つたない文章で書かれた別れの手紙。


俺は、怒りに身を任せて手紙を破った。


訳がわからなかった。


彼女は俺を愛してはなかったのか。


その姿をみた俺の両親は、更に追い討ちをかける言葉を投げかけたんだ。


「彼女、結婚するんですって、手切れ金として一億円を置いて行ったのよ。よかったわね、資産家の女に取り入って」