コイアイ〜幸せ〜

「晃一、晃一、私たち将来婚約するんですって!」


「そう、やっと結婚出来るんだな、マリカ」


俺の前には、クルクルとした赤毛を揺らめかせた少女が笑っている。


決して美人とは言えないが、笑顔が可愛い俺の彼女だった。


マリアークルカ・ジョゼ・リシュリュー。


高校で出会った彼女に、俺は恋をしていた。
国際交流のためアメリカからやってきたマリカは、俺の心にすんなりと入ってきた女だったんだ。


「kiss,me,please. 愛してるわ、晃一」


少し太めで、でも、自由奔放で太陽のように笑う彼女に、俺は、結婚をするならこの女だと思っていたくらいに夢中だったと思う。


「俺の方が、愛してる」


そう言って、恥ずかしげもなくキスを与えた。


友達や周りから冷やかされようと、高校生だった俺なりに、精一杯に彼女を大切にしていたと思う。


ただ、お互いの両親は、この交際には反対だった。



理由は、俺達が若すぎたことと、マリカの家系が問題だったからだ。


マリカの家は、ロシア系の資産家で、俺の家とはあまりにも違い過ぎていた。


それでもよかった。
お互いが愛しあっていれば、必ず幸せになれると信じていたんだ。