コイアイ〜幸せ〜

「彼女を守る?貴方は、彼女の何を見てそんな事を言っているのですか」


守られてばかりでは、人は成長しません。


「つららが犯られたら、熱湯をかけられたら、女としての人生に深い傷がつくんだぞ、わかってんのか」


今にも掴みかからんとばかりにつめよってくる彼に、俺は冷静に言葉をのせる。


「そんな事で彼女の価値が下がるとでも?そんな彼女は受け入れられない?」


それこそ、彼女に失礼ではありませんか。


「そんな事を言ってんじゃねぇ。貴方がどうするつもりか知らないが、俺は惚れた女には幸せに笑っていてもらいたいんだ。本気じゃないなら、愛していないなら、つららを傷つけるのは辞めてくれ」


守られて、愛される。
それだけが幸せなんて、誰が決めるのでしょうか。


「松本さんが、つららを女として愛してんだったら見守ろうと思った、けど…」


「正直言って、貴方が邪魔だ。つららは俺が守るし、俺が幸せにする」


俺には、貴方の存在の方が邪魔ですけどね。


「好きにして下さい、ただ誰も本気ではないとは言ってませんよ」


愛しているかと言われればわからない。
けれど、俺は俺のやり方で、彼女を手に入れますから。