コイアイ〜幸せ〜

物思いに浸る時間もありませんでしたね。


今日もやらなければいけない予定が詰まっている。


彼女が管理してくれているスケジュールを素早くチェックした後、俺は、事務処理を続けた。



一人の部屋は、とても静かで集中が出来る。
ただ、彼女がいない空間は、少しもの悲しい感じがした…。






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うっとうしい鈴木さんの身柄を釈放するように連絡をとった後、壁掛けの時計を見ると、すでに正午を回っていた。


朝は紅茶を飲んだだけだった事に気づく。


いい加減冷めきった秘書のティーカップを片付けながら、俺は売店に行く為に、執務室をあとにした。



「珍しいですね、お一人ですか?」


廊下を歩いていると、向こう側から新堂と佐々木がやってきた。


「そんなに珍しいことですか?」


逆に、二人に問いかけてみる。


「松本さんはいつも執務室にいるイメージですから、それに、いつも山下秘書と一緒にじゃないですか」


屈託のない笑顔で、佐々木が答えた。


俺は、二人にはそんなイメージを持たれているんですか。


「最近山下さんは、昼休みは早見チーフといることが多いですからね」