コイアイ〜幸せ〜

俺は、遠くから社員達を観察してみた。


社内の俺の評価は様々だ。


「やっぱり松本さんはかっこいいよねぇ」


「どんな手を使ったんだ。社長の知り合いとか言って、この会社で好きにされても困るよなぁ」


「私、松本さんとお近づきになりたい!いい物件だよ」


「私は嫌いだな、なんか人を見下しているかんじ?冷たそうだよね」


まぁ、そんな所だろう。


しょせん俺は部外者で、初めはこんなものだ。


俺は、人の為に仕事をしているわけじゃない。
自分の能力を試すために仕事をしているんだ。
仕事自体が楽しいと思ったことなんてない、これは、ただの手段に過ぎない。


「いやっほぅ!給料アップ!」


食堂の方から、ヤケにテンションの高い声が聞こえた。


「ちょっと、山下チーフ!そんな大声で」


あれは、山下と新堂。


「いいんだって。私のチームがいい仕事をしたって証拠なんだから!ひいては、私が素晴らしい仕事をしたってことなんだから」


「ふふっ、さあ、今日も私の為に働くがいいさ」


「山下チーフ、なんか黒いんですが」


そう、人なんてそんなもんだ。
ただ、なんでそんなに嬉しそうなのかはわからない。