コイアイ〜幸せ〜

『解決策はありますので大丈夫です。ただ、休み明けで困らないように連絡させて頂きました』


「どんな状況なんですかっ」


私は、くいいるように松本さんに問いかける。


『長々と状況を説明している暇はありません。切りますよ』


そんな私の思いも虚しく、通話が途切れてしまった。


「宗助、私、帰るね」


思わず、バッグを片手に立ち上がった。

横で電話の内容を聞いていた宗助が、私の腕を掴む。


「今から行ってどうなるんだ。つららより素早く対応できる社員は沢山いるんだぞ、そのための部署だってある。つららは来いって言われて無い。松本さんだって言ってたじゃねぇか、解決策はあるって」


その言葉に、私は動きを止める。

掴まれた腕は少し痛かった。



でもね、宗助。
松本さんは、私に教えてくれたんだよ?

前にマルキエグゼクティブの登録者偽装の事件があったよね。

あの時、私は一切関わらせてはくれなかった。

お前に出来る事はないって、閉め出されたんだ。

でも今は、私に教えてくれたの。




私にも、出来る事はきっとあると思うから…。