コイアイ〜幸せ〜

私たちは、車で二時間くらいの温泉街を目指してドライブをする。

途中にある道の駅に立ち寄って、ソフトクリームを食べたり、あまり知られていないような資料館に立ち寄ってみたり。


目的地だけが決まっている、目についたらとりあえず立ち寄ってみるという、本当に自由なドライブだ。



「あの羊可愛いかったね。以外と羊毛って固かったんだ」


「そうだな、追いかけるならわかるが、まさか羊に追いかけられるなんてな」


車の中で、宗助が笑う。

だって、餌やりコーナーで、まさか追いかけられるとは思ってみなかったんだよ。
最後は取り囲まれて、私は必死に脱出したんだからね。

奴らの目はマジだったよ。

「仕事をしてると、こういう体験ってなかなか無いから、何だか新鮮だよね」


「楽しいな、つらら」


うん、宗助といると楽しい。

それは、宗助が一緒にいてくれるからなのかな。


宗助が、私が嬉しいなら自分も嬉しいって言っていたけど、それは、私にも言えることなんだよ。



こんな風に想える人って、なかなかいないんだろうな。

私は、運転をしている宗助の横顔を見ながら、心があったかくなるのを感じた。