コイアイ〜幸せ〜

温かい缶コーヒーで暖をとりながら、あの男を待つ。

今は夜の7時。
つららさんからの情報だと、あの男の仕事がそろそろ終わる時間だ。



「あ、あの・・・」


「悪いですね、今、貴方に興味はありませんから。しつこいと嫌われてしまいますよ」


「そんなこと言わないで下さいっ」


あの男が来た。


受付け嬢の子がついて来ているのに、あの男は、女の子を見向きもしないで歩いてくる。


「付き合っている人がいるんです。ですが、俺はいけない男ですからね。時々お相手していただければいいんです。また連絡しますから、いい子で待っていて下さいね」


女の子は、少し寂しそうな顔で立ち止まる。


「私、待ってますから」


駐車場に、か細い声が響いた。



ありゃ連絡なんてしねぇよな。

遊ぶなら、きちんと割り切っている女の方が断然都合がいいはずだ。


ふと、昔の自分のことを思い出す。

あの頃は、なんでもありの生活だったよなぁ。
ま、つららさんには、一生の秘密だな。


しかし、相変わらずおモテになって。

こんなに言い寄られるなら、女にうんざりもするんだろう。


外ヅラだけに食い付いてくる女は多い。