コイアイ〜幸せ〜

「なにあれ、松本さんのお気に入りのくせに。こんな所まででしゃばって、迷惑なのよね」


派遣の女の子が、こっそりと悪態をつく。


文句があるなら本人に言えばいいのにな、それでつららさんが傷つくのは可哀想なんだが。




「おいっ、山下秘書を悪く言うのは辞めろよ。あの人は凄い人なんだぜ、努力してるからあの場所にいるんだ。それを悪く言っちゃ駄目だからな」


輪島が、ノートパソコンを持ちながら女の子を睨みつける。


「妬むくらいなら、努力しなよ。俺は山下秘書と働くのは楽しいよ」


「もう、輪島君まで・・・」


「知ってるか?お茶汲みや雑用を君ら派遣の子に押し付けないのは、山下秘書が自分の事は自分でやれって押し通したからなんだよ。やること全てに責任を持てってね、物事をハッキリ言うから味方も多いけど敵も多い。けど俺は、ああいう人についていきたいんだよ」


「へぇ、そうなんだぁ。私、山下秘書のこと誤解していたかも」



つららさんのことをわかっている人もちゃんといる。


わかってくれる人がいるのは嬉しいもんだな。

俺は、ますます惚れた女の凄さを思い知った。