コイアイ〜幸せ〜

感触が、エロ過ぎるっ!


何のつもりかわからないまま、松本さんを盗み見たけれど、相変わらずこちらを見る気配もない。


そうしているうちに、私の左手は、完全に彼の手と結ばれた。

いわゆるカップル繋ぎとか言う繋ぎ方だ。


セクハラだ、嫌がらせだと心の中で叫んでみても、その手は、いっこうに離れてはくれない。


・・・皆は気付いていない。


私は、この楽しい雰囲気を悪魔のセクハラ疑惑で壊したくはなかった。

ただ、握られたままの手から、彼の感触だけが伝わる。

変わらない空気、二人だけの秘密めいた感触。


「市田がそう言うなら、デートかもしれないな。まぁなんでもいい、とりあえず予定は空けといてくれ」


宗助が、本当に嬉しそうに私に笑いかける。


「わかった、予定、空けとくね」


悪魔の手をふりほどかない私を知っても、宗助は、おんなじように笑ってくれるんだろうか。


手を離して下さい、松本さん。

なんでだろう、私からはふりほどけないの。

だから、手を離して下さい。