コイアイ〜幸せ〜

「付き合うとか、そんな。その話題は恥ずかしいからもうダメですっ」


慌てて話題を摩り替えようとする。

いまだに、私の中で解決していない問題なんだから。


「市田、とりあえずそうゆうことだ」


宗助は、ポンと頭を優しく叩くとグラスの残りを飲み干した。


「次は何にすっかなぁ、おい、佐々木は何にするんだ?お前はまだまだいけるだろ」


「もちろんっすよ、早見チーフ」


また宗助に助けられたのかな、私。


―――私はズルイ人間なんだと思う。

宗助は優しい。
前から気が合って、時々私を助けてくれていた。もちろん、大切な仲間なんだからギブ&テイクみたいなところはあったんだけど、あの夜、宗助の告白あたりからかな、宗助は変わった。
私への気持ちを隠そうとしない。
わかりやすく、私は守られているんだなと感じるんだ。

その分、私が困るような発言も増えたのは事実だけど。

正直その気持ちは凄く嬉しいんだけど、とても怖い。

今までも付き合った人をおろそかにしていた訳じゃない。けれど、今まで付き合った人には、カレの方から別れを告げられているんだ。

その最たる言葉はこれ。

―――仕事と俺のどっちが大切なの?