コイアイ〜幸せ〜

アルコールが入ってくると、今までのなんとなくよそよそしい雰囲気が和らいで、楽しい時間が過ぎていった。


佐々木君は美波ちゃんと楽しくしゃべっているし、松本さんは、新堂君と経営論を話している。

私も興味があるある。
是非とも一緒に混ぜて欲しいよ、この人に、私の理論がどこまで通じるか試してみたい。

そう思って、悪魔の方に顔を向けた。


「つららさんこれ美味いぜ、食べてみろよ」


不意に肩を叩かれて振り返ると、宗助が箸を片手に料理を摘んでいる。


「口開けて、ほら」


あまりにも自然な仕草に、私はそれをパクリとくわえた。

モグモグ。


「ホント!美味しい!お酒に合う」


「だろ?つららさんの好きな味だと思った」


だてに宗助と飲み歩いているわけじゃないよね。

宗助、私の好みを知ってるよ。


「宗助は何を飲んでるの?一口頂戴」


宗助は、おぅ、と言いながら私にグラスを差し出した。


「んっ、後味すっきり、これも美味しい」


「だろだろ?この銘柄、なかなか置いてないんだよな」


「私もこれ好き」


アルコールが適度に私の身体に馴染んでくる。
フワフワとして、いい気持ちになってきたよ。