コイアイ〜幸せ〜

一人でお店に入れないんでちゅか、ボンボンでちゅね。
しょうがないなぁ、私が一緒に行ってあげまちゅから。


クスクスと笑いながら、彼の歩調に合わせて横を歩く。

全然、馬鹿になんてしていませんよ?
本当に全然、ププッ!!


口に手を当てて、笑いを堪えていた。
騙そうとするんですから、この位思ってもいいでしょうよ。


すると突然、内肘で頭を捕らえられて彼の方に引き寄せられると、ゴリゴリと身体と腕で圧力をかけられた。


む、無言ですか。

しかも、痛い、痛いから。

魔王様、怒ってらっしゃいますか。

チラリと視線を動かしてみた。




・・・無表情過ぎて怖えぇ。


すいませんでした、調子に乗りすぎました。
だから、お店の入り口でやめて下さい。私、動けないです。

ギブギブ、ギブアップ!


ホールドされている腕に、自分の手をバンバン叩きつける。


私は、そのままズルズルと引きずられていく。

イク、イっちゃう。
あぁ、私、天国の扉が見えてきたかも・・・。



「山下さん?それに松本さんも・・・」


奥のテーブルが見えてきて、手前に座っていた新堂君が声を上げる。


私、サプライズゲスト、連れてきました。