とりあえず落ち着いていこう。
胸に手を当てて、ゆっくりと深呼吸を繰り返した。
車の窓ガラスには、暗くなっていく町並みに灯かりがともり始める。
私は、夕暮れ時の景色を結構気に入っていた。
もの哀しい雰囲気と短い茜色の時間は、一日を終えて疲れた私を優しく包んでくれる貴重な時間のようで、好きな時間だった。
社会人になると夜遅くまで働くことも多いから、まだ一日は終わらないってことがほとんどなんだけど。
やっと落ち着いてきたなと思っていたら、日が暮れるとともに車内が窓ガラスに写し出されていることに気がついた。
松本さんは、のけぞり気味に座り、腕を組みながら反対側の窓ガラスを眺めている。
「俺はね、この時間が一番好きなんですよ」
あれ、私とおんなじだ。
「短い時間なのですが、今日も一日が終わると思うと、ホッとするような寂しいような感じがするんです」
なんか気軽に、私も私もってのっかれない雰囲気が漂っている。
私は、窓ガラス越しの彼をぼんやりと眺め、日の光が完全に落ちるのを無言で待った。
そして、そんな人といる静かな時間が、少しだけ居心地がいいと思ってしまったんだ。
胸に手を当てて、ゆっくりと深呼吸を繰り返した。
車の窓ガラスには、暗くなっていく町並みに灯かりがともり始める。
私は、夕暮れ時の景色を結構気に入っていた。
もの哀しい雰囲気と短い茜色の時間は、一日を終えて疲れた私を優しく包んでくれる貴重な時間のようで、好きな時間だった。
社会人になると夜遅くまで働くことも多いから、まだ一日は終わらないってことがほとんどなんだけど。
やっと落ち着いてきたなと思っていたら、日が暮れるとともに車内が窓ガラスに写し出されていることに気がついた。
松本さんは、のけぞり気味に座り、腕を組みながら反対側の窓ガラスを眺めている。
「俺はね、この時間が一番好きなんですよ」
あれ、私とおんなじだ。
「短い時間なのですが、今日も一日が終わると思うと、ホッとするような寂しいような感じがするんです」
なんか気軽に、私も私もってのっかれない雰囲気が漂っている。
私は、窓ガラス越しの彼をぼんやりと眺め、日の光が完全に落ちるのを無言で待った。
そして、そんな人といる静かな時間が、少しだけ居心地がいいと思ってしまったんだ。
