コイアイ〜幸せ〜

時折、山下秘書にむける眼差しが、上手く例えられないんだけれど、私たちとはなんか違っている。


どこか誇らしげな、でも試すような笑み。

山下秘書は、その笑みを平然と受け流している。




胸の奥がチクリとした。

私と彼女は違う。


・・・彼女は、きっと、特別なんだ・・・。




そんなことを考えているうちに、二人の姿は見えなくなった。





「山下さん、松本さんとは最初の頃ずいぶんと対立してたのにね」


「男と女ってわっかんないもんね〜、あれは絶対やってるって」


「彼女、上昇志向が高いからさ、女を武器に取り入ったのよ」



ああ、また言われてる・・・。
最近多いんだよね、このての陰口が。

負け犬女たちは、遠巻きで吠えることしか出来ないのかしら。



―――私は、貴方たちとは違うんだから。


山下秘書の悪口を耳にするたびに、私の心は、燃え上がってしまう。



私は、彼女に負けたくない。