コイアイ〜幸せ〜

ホコホコとほてった身体を、スーツで包んだ。

本当はスーツも替えたかったけれど、替えなんて持ってきてないし。


「つららさん、着替えは終わったか?」


更衣室の外から、宗助の声がする。


「うん、終わったよ」


少しの沈黙のあと、なんと宗助は、扉を開けて入って来た。


「ちょっ、ここ、女子更衣室なんだけど」


ずんずんと、私に近づいてくる。



・・・またしても、抱きしめられた。

こうしてまともな神経の時にされると、熱い体温が伝わってきて、なんか凄い、アレだよ。

しかも私より背が高いから、全身が包み込まれているような気がする。

ん、宗助の匂いがする。
私、この匂い、嫌いじゃない。


「つららさん、怖かっただろ、あの光景を見たとき、俺は息が止まるかと思った」


「私は平気。もぅ、大袈裟なんだから」


さ迷う両手を宗助の背中にまわして、時々ポンポンと叩く。


「馬鹿だなぁ、そんなことで私は傷つかないし、なんにも変わらないの」


「尾田に何をされた、どこを触られた。怖い思いをしたのはつららさんなのに、俺は、自分勝手に怒っているだけで嫌になる」


なんか、大きな子供をあやしているみたい。