コイアイ〜幸せ〜

「もちろん、心も身体もズタズタにしてあげるよ。楽しみにしてて」


楽しいわけないじゃないっ!
悔しいっ、多分この先、これをネタに脅迫し続ける気なんだ。



きっと、常習犯に違いない。
ここで私が泣き叫んでも、防音効果抜群のこの部屋では、最低男を喜ばせるだけだ。

この部屋に入った時、なんか普通の部屋より音の響きが違ったことに、注意をはらっておけばよかった。

気持ち悪い。
元カレとも、松本さんとも、宗助とも違う、ただ奪うだけの感触。

何をされても、心だけは負けてたまるかっ。



歯をくい縛り、首筋から肩にかけての感触に耐える。

気絶すればいいのかな、いや、それはそれで、もっと酷いことをされそうで嫌。
29歳、独身OL、人生こんなもんなんだなぁ。

一生懸命馬鹿な現実逃避を考える。



けれど・・・。




・・・けて、助けて、怖い・・・、怖いよっ、助けてっ誰かっ、宗助っ、松本さんっ!



心の奥の叫びは、きっと、届かない。