恋風船



「坂本っ」


探しに行こうとした時に安井に引き止められた。


「あとで話があるの」


「…?分かった」


それだけ言うと俺は遠くには行ってないはずの島田を探しに出た。


でもなかなか見つからなくて人混みが邪魔になってしょーがない。


でも、待てよ?


島田が長時間、人混みの中にいるか?


だとしたら…っ。


俺は休憩できる脇道にそれた。