「舞!舞!!」

奏未のでかい声に舞は起された。

「せっかく人がパン買ってきてやったとゆうのに、
寝てるとかなにごと!?もうパンあげない!!」

奏未はそうとう怒ってるようだった。

「ごめんごめん。
ありがとうございます!!奏未様!!!」
「……はぁ。はい、パン。」

舞の目の前に置かれたのは、舞の大好物、『ココアカスタードパン』だった。

「最後の一個だったんだかんね。」
「まじありがとう。奏未大好き!」
 
舞は奏未に抱きついた。

「はいはい。……放課後クレープおごりね。」

奏未は動じないでさらっと言った。

「え。……待って。金ない…。」
「待ってなーし。」

奏未はもくもくと買ってきたパンを食べながら言った。