「ここかぁ・・」
「ねぇ、あの人かっこよくない?」
「え?」
私は、里香が言っていた男のこの方を見た。
かっこいい///
私はその時、名前も知らない男の子を好きになった。

「あの人、なんていうのかな?名前」
「なに?ちぃもしかして一目ぼれ?」
「ち、違うよ」
「ふーんそっか」

ホントは私恋してた。
だけど言わなかった。
その前に、言えなかったのかもしれない。
だって、名前も、どんな人なのかも知らないのに
恋しちゃったなんて言ったら、絶対からからかわれるんじゃないかな。
そう思ったから言えなかった。

席、どこだろう。
どんな人だろう。
好きな人・・・いるかな?

「席見に行こうぜ」
「うん。席近いかな?」
「近いといいね」
あっ、あの人の隣だ。
名前・・・・
中山隼吾って言うんだ・・・。
「なかや、ま・・しゅん、ご・・」
「え?あの人の名前?」
「うん・・」
「やっぱ好きでしょ?」
「もう・・」

もしかしてばれちゃった?
でも、ほんとにかっこいいな・・。

私は、席について思い切って話しかけた。
「隼吾君だよね。これからよろしくね」
「うん。お前の名前は?」
名前聞いてくれた・・・
初対面の私に、答えてくれた。
「千春、清水千春だよ」
「ふーん・・。よろしく、隼吾でいいから」
そういうと隼吾は、どっかに行っちゃった。

きっとライバルも多いだろうなぁ・・
やっぱ、私には無理かな・・・