「あっ、」 気付き、床に手を伸ばそうとすると、咲耶ちゃんが、拾ってくれた。 「はい、綺麗なしおりだね。伽羅の手作りでしょ」 「うん、…大事なものなの」 桜色の色紙に、桜の葉が貼られた、しおり。 青磁先生もらった桜の葉のお守りを、私はしおりにした。 不安な時、ドキドキする時、 その桜の葉のしおりを見ると、心が、落ち着く。 大事な、 大事な、 お守り。 私を、私の心を 守ってくれていた。