桜ノ籠 -サクラノカゴ-


「青磁さん」

私もありったけの想いと愛しさを込めて、
名を呼ぶ。


「すっかり、あたたかくなったな」

私の横に並び、
そよぐ風に目を細める青磁さん。



ひらり、ひら

舞う、桜色。




「桜の季節、か」

「はい」

懐かしむ様に、

二人で舞い散る桜を眺める。