桜ノ籠 -サクラノカゴ-


茜さんは玄関で藤色のミュールを履くと、

「寂しい時とか、青磁とケンカした時は、すぐにウチに来るのよ」

と、抱きしめてくれた。
そして、


「青磁、私は時々!突然!やって来るからね、覚えておく様に!」

茜さんの言葉に、
あぁ、はいはい。と、青磁先生は応えた。


茜さんは玄関の扉を開け、じゃあ、またね。と、扉を閉めた。