「今日から、この部屋が伽羅ちゃんの部屋だ」


そう言って、青磁先生は白い扉を開けた。

そこは、6畳位の部屋で、黒いカーテンだけが窓にかかっていた。


「何よ、黒いカーテンって可愛くない!」

と言って、
茜さんは、黒いカーテンを外した。

そして、紙袋から白いレースのカーテンと白地に桜模様のカーテンを取り出した。


「どう?伽羅ちゃんの部屋にピッタリでしょ」

茜さんは、羽織る様に青磁先生にカーテンを見せた。

「伽羅ちゃんってより、茜姉の趣味だろ?」

呆れた様に、青磁先生は壁に寄り掛かり、腕組みをして見ていた。