「…羽子。」 こんな時まで反応してしまう私って。 一年の間に染み付いた癖。 涙が溢れて止まらない。ほんと情けない。 鼻を啜る音が聞こえてないことを願う私は,未練がましい女。 そう簡単に消えてくれない存在と感情。 どちらも大きすぎた。