「それじゃあノック始めるぞ!!」

監督らしき年輩の天使がそう言うと、さっきまでざわついていたのが一瞬にして張りつめた空気へと変わった。


そこからは目を疑うばかりのプレーばかりだった。


みんな声はものすごく出ていて、慎太郎の的確な指示もよく聞こえた。


内野の守備力は抜群で、あんなに綺麗な守備をみたのは初めてだった。


外野はあり得ないほど守備範囲が広く、ライトの強肩振りは、まさにイチローだった。