ある、の日曜日の事です。





久しぶりに、休みが取れた私は、ブログ仲間のMさんと、会うことになりました。





お昼少し前に、Mさんの家の前に着きました。





「こんにちは」と言いながら、Mさんが車に乗り込んできました。





ふと、その時、何とも言い表せない、違和感を感じました。





それも、Mさんの明るいキャラと、マシンガンの様なトークに、あっという間に掻き消されました。





ファミレスに着くと、日曜日の昼時にしては、さほど混雑もなく、入り口で見られる長蛇の列はありませんでした。





扉を開け中に入ると、マニアル通りに、店員が声を掛けてきた。





「いらっしゃいませ。お客様、3名様ですね」





店員が言ったその言葉に、何のためらいもなかった。





私とMは、二人揃って後ろを振り返った。





誰も居ない。





店員の視線は下を向いてた。





足元に子供でも居るのかと思い、下を見たが誰も居なかった。





「二人です」と私が答えると…





「失礼しました」と言いながら、また、マニアル通りの質問を続けた。





しかし、その店員の顔には動揺してる気持ちがそのまま出ていた。





店員には、実在して居ない誰かが、ほんの一瞬だけ、見えて居たのだろう。





車の中で感じた違和感は、今になって思えば、三人目の誰かが居たからだろう。