私とケン

私は、考えているうちに段々ヤマトに対して腹が立ってきた。
ヤマトは、良い言い方をすれば、気が利く男。
悪い言い方をするなら、いつも他人の目を気にしている人だった。
だからこそ、メグの気持ちなんてすぐ気づいたはずだ。

それでなお、メグにこんな台詞「ヤマト君に会ってあげなよ」と
言わさせるなんて!

乙女心を利用するたぁ何てぇ野郎だ!


メグは依然お手洗いから帰ってくる気配が無いし、私も熱い気持ちを落ち着かせるべく
ケータイでSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を開いた。

空いた時間にSNSで友人の日記を読むのが私の日課になりつつある。

ふと、SNS上でメッセージが来ていた。

誰だろう?SNSにメッセージというメール機能があるのは知っていたが
面倒くさいので、メールはケータイに直接するというのが
友人間での暗黙の了解だったはず。

差出人:KEN


KEN・・・・・・・え・・・まさか・・・うそ・・・