「翔・・・?」 名前を読んでも彼からの返事はこない。 男の一人が騒ぎ出した。 「やっべー・・・」 その声とほぼ同時に、あたしの手は生暖かくなった。 「翔・・・・ねぇ・・・翔?」 そういって、手を彼からはなす。 ――そのとき