「うわー、もう別れ道だ。しょうがない。あいー、今日家これるー?」 「うん。行けるー。」 「じゃあ、後でねー。」 「うん。ばいばーい。」 美香と別れてまだ静かな商店街を通り抜ける。 「おい。」 ちょうど角を曲がったところで誰かに肩をつかまれた。 「ひゃ。だれ…ですか…?」 びっくりして後ろを振り返ると… 「井谷川君?」 ひろちゃんだった。