新居に引っ越して

私達3人で片付けをしている時だった。



『ねぇパパ。ここのお家ならパパもずっと一緒にいてくれるの?』


愛結は笑顔で春樹を見上げた。


『愛結はパパと一緒がいいのか?』


『うん!』


『そっか…。まだ分からないけど、考えておくよ。』


『やったぁ~!』


「…え?」


春樹は優しく笑って愛結の頭を撫でた。


愛結は喜んでオモチャで遊び出した。


『考えておくって言っただけだからな。まだ分からねぇよ!』

『分かってるぅ!』


愛結は分かってると言いながらはしゃいでいた。


「…。」

『おい愛結。今片付けてるんだから、散らかすなよ!』


私は黙って春樹を見つめた。