3週間後に私は実家に住む事になった。

毎晩毎晩、両親との話し合いは続く。

妹は何も言えず、心配そうに見ている。

春樹は実家に行く事を自ら望み

ずっと両親に頭を下げてる。

何日も

何日も

そんな光景ばかり

ただ繰り返された。

両親も苦しそうな表情だし

春樹も苦しそうな表情だし

妹は困ってるし

私自身辛い。


話し合いだと言いながら口論。





誰一人

私におめでとうと声をかける人はいない。




怒りと悲しみを訴える両親と

詫びる春樹と

心配そうな妹…




ねぇ



誰か



この子を祝って。



やめて。



みんな



怒らないで。



この子が



聞いてるんだよ。



命芽生えて



おめでとうって



誰か



誰か



ねぇ






私が



私だけでも



あなたを守ってあげるからね。



愛してるよ。



泣かないで。



私が



愛してるから。







両親と妹と春樹の前で




そのまま私は





意識を失った。