この日もまた

日は昇り

私達は寝不足のまま
起きる事になった。

私は休日で家に帰るし
春樹は仕事に行くためスーツに着替え
茶色に染まった髪を立てている。



『出るよ。』



春樹の一言で
私は玄関へと出た。



この扉を開ければ



春樹の姿が見えない所へと行ってしまう。



私が春樹を独占する時間が
終わってしまう。



「…はる…っ」


春樹と言おうとして、振り返ったら


メールを打つ春樹の姿が見えて、それ以上の言葉が出て来なかった。


「…。」




あぁ…もぅ独占した時間は終わったんだ。




『なしたの?』




春樹が笑って私を見てる。

メールを打ち終わったのか、携帯をポケットにしまいながら。


別に彼にとっては

元カノとメールを打つ事に

悪気があるわけじゃないから

今の私のこの気持ち

伝わってなんかいない。


「ううん、何でもないよ。」



私まで笑顔を見せてる。

だって

私が笑うと ほら

春樹も微笑んでる。



私は軽くまたキスをして



私は玄関の扉を開けた。


お互いそれぞれの行く方向へと




歩き出した。