しゃぼんだまと道化 *28page*





膨らんで、
飛んで、弾けてしまう

しゃぼんだま。



パチン‥パチン‥



たくさんの色が
くるくる、クルクル。




「綺麗だね」



フワフワ、ふわふわ。




女の子が歓声に背を向けて、持っていた花束をブワッと投げた。


その時ーー‥



「え‥?」



一瞬だけ、ボクを見つけてくれた気がしたんだ。


ボクの瞳を見て、ニコリと笑ってくれた気がしたんだ。




「ねぇクラウン?」

「…………」

「もうひとつ、残ってたよね?」

「‥あぁ」



空は青く、
舞う花は鮮やかに。



「これを叶えたら‥」

「分かってるよ♪」

「ーー‥望め」



ボクは、強く強く願った。

女の子の、笑顔を見ながら。

ふわふわと流れる、しゃぼんだまに触れながら。


パチンーー‥




「その想い、受け取った」