膨らんで、
飛んで、弾けてしまう
しゃぼんだま。
パチン‥パチン‥
たくさんの色が
くるくる、クルクル。
「綺麗だね」
フワフワ、ふわふわ。
女の子が歓声に背を向けて、持っていた花束をブワッと投げた。
その時ーー‥
「え‥?」
一瞬だけ、ボクを見つけてくれた気がしたんだ。
ボクの瞳を見て、ニコリと笑ってくれた気がしたんだ。
「ねぇクラウン?」
「…………」
「もうひとつ、残ってたよね?」
「‥あぁ」
空は青く、
舞う花は鮮やかに。
「これを叶えたら‥」
「分かってるよ♪」
「ーー‥望め」
ボクは、強く強く願った。
女の子の、笑顔を見ながら。
ふわふわと流れる、しゃぼんだまに触れながら。
パチンーー‥
「その想い、受け取った」

