ボクは、寂しかった。
ちょっとだけ‥
ーー‥ちょっとだけ。
女の子の側には居ることが出来ないから。
もう、お話することも出来ないから。
ちょっとだけ‥寂しかった。
ホロホロと溢れてくる
これは、なんだろう。
「ねぇ‥」
「なんだ?」
「君は、分かってた?」
最初に強く望んだ、あの時から。
真っ暗な匣に現れたあの時から。
「分かって‥たんだね」
いつかは離れなきゃいけないということ。
「……あぁ」
「そか‥」
教会を、丘の上からただ眺めてた。
柔らかな風が運ぶ。
たくさんの、たくさんのまんまるが、ボクの元へと届いた。

