しゃぼんだまと道化 *28page*





ボクは、寂しかった。
ちょっとだけ‥

ーー‥ちょっとだけ。


女の子の側には居ることが出来ないから。

もう、お話することも出来ないから。



ちょっとだけ‥寂しかった。


ホロホロと溢れてくる
これは、なんだろう。



「ねぇ‥」

「なんだ?」

「君は、分かってた?」



最初に強く望んだ、あの時から。

真っ暗な匣に現れたあの時から。



「分かって‥たんだね」



いつかは離れなきゃいけないということ。



「……あぁ」

「そか‥」



教会を、丘の上からただ眺めてた。


柔らかな風が運ぶ。


たくさんの、たくさんのまんまるが、ボクの元へと届いた。