しゃぼんだまと道化 *28page*





しゃぼんだまが‥見えた。

美しく、ふわふわと。

太陽の光に照らされるまんまる。


誰が‥吹いているの?




ーーーーーー‥




今日の空も清々しくて。爽やかな風が、撫でては通る。


ふわふわしたスカート。

女の子はそわそわと、キョロキョロしながら木の下まで歩いてきた。



「こんにちは」



声をかけると、女の子はその小さな肩をビクッと上げてボクを見た。



「どうしたの?」

「なんでも‥ない」



アメジストは下を向き、ギュッと握られた両手は、胸を押さえた。



「探しているの?」



ボクは問う。



「お人形さんを」



ボクが優しく微笑むと

女の子の瞳はユラユラ、ゆらゆらと揺れ始める。



「いなく‥なってしまったの」



首からさげられた小瓶。

キラキラ、きらきら
光ってた。



「泣かないで」



大きな大きなアメジスト。

ーー‥零さないで。



「ボクだよ。わかるかな?」

「‥え?」



見開いた大きな瞳が、だんだんと柔らかくなり‥



「一緒にあそぼっ」



満面の、笑顔へと変わった。




……パチン